2015年6月27日土曜日

スウェーデンの住宅とドイツの住宅の違いを調べに行ってきました。 (断熱・気密編)

北欧好き、建築士 原田恵美が、夏涼しく・冬暖かい・高断熱・高気密・遮熱の住宅をお探しの方へ、スウェーデン式の高気密・高断熱住宅で健康でココチよい住まいをお届けしています。

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前回は、ドイツの住宅展示場で体感した空気についてお話しさせて頂きました。

今回は、断熱と気密についてお話しをさせて頂きます。



グラスウールが壁の中に入っているタイプですが、外部には木質系のパネルと透湿防水シートが施工してあります。


室内の湿度が室内の板→断熱材を通り→木質系パネルを通って外部に出ると言う考え方の様子
ぴんぽんぱんぽ~ん♪

※家づくりミニ情報です

グラスウールとは、リサイクルガラスを主原料に高温で溶解し綿状に繊維化した、細い繊維の集まりです。この細い繊維が絡み合ってグラスウール中に連続空気室をつくっています。連続空気室の中では空気が静止していて動かないために熱が移動しにくくなり、夏は外の暑い空気を家に取り込みにくく、冬は家の中で温めた空気を外に出にくくします。その熱の移動を防ぐ事を、断熱性が良いと言います。

透湿防水シートとは、外の壁の内側に雨入っても、壁の中(断熱材が入っている壁内)まで水が入ってこないよう、また室内の湿気が壁の中を通って外壁まで湿気が通った際に、外部に湿気を排出する事が1枚のシートでできる優れものがあるのです。
壁内に湿気がたまる事は断熱材がカビる原因にもなり、断熱材の効果がなくなってしまうので防ぐ必要があります。

長いミニ情報、お読み頂き有難うございます。ここで本題に戻ります。


ごま塩のような物は、発砲スチロール系の室外の断熱材
これも気密シートのような物はなく、室内で発生した湿気が外へ出ると考えられている様子


住宅展示場では、室内で発生した湿気は外へ排出できるものと考えられて建築されている家がほとんどです。


唯一、きちんと気密対策をしてあるモデル住宅が1軒ありました

 
右端に白いシートのような物が見えています。これが気密シートです。
 
ドイツでは、換気に対する考えがない為に、空気をコントロールする必要がないように見えました。
 
日本の住宅での悩みのトップは結露です。
結露は、室内の湿気から起こる物です。
 
日本の一般的な住宅は、薄くはありますが壁に断熱材も入っていますが、それでも結露の悩みは解決していません。
 
ということは、いくら断熱材を厚くしても結露の悩みは解消できないと言っていいとも思います
 
また、結露はカビを発生させてしまいます。
見える部分の結露はいいのですが、リフォームの際に壁を開けると、断熱材がカビだらけ
壁は家を包んでいます。壁の中がカビだらけという事は、カビに包まれて生活している。
 
そんな環境で中で住む人が健康に元気いっぱいで暮らせるはずがないですよね
 
この解決をするには、やはり気密処理が必要ではないかと思います。
 
次回はスウェーデンの住宅工場で見させて頂き、聞かせていただいたお話しをさせて頂きたいと思います。
 
 
下はおまけ・・・




 
これは、フィンランドでポピュラーなログパネルの断熱工法だそうです。
ドイツの住宅展示場の一軒がこの建て方でした
 
 
※私が展示場でみた事実と感想をもとに記載しています。
 
ありがとうございます


京都市西京区川島寺田町18
新築・リフォーム ココロとカラダ、ココチよく
 by nakamura ㈱中村  代表取締役 原田恵美

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